今日は自分が感動したブログを1つご紹介させて頂きます。。。
ここ数日、とある掃除屋さんのブログ『特殊清掃「戦う男たち」』を読ませて頂いてます。
たまたま安めの産廃業者を探すために掃除屋さんに関する検索を進めていたところ発見したもので、何となく見ていたらついついハマってしまいました。
過去記事なども含めてかなり時間をかけて読んでいましたが、この【特殊清掃】って本当に過酷ですね。めっちゃ感動しました。
世の中には多様なジャンルのサービス業がある中で、目立ちこそしませんが必ず無くてはならないサービス。
他人が嫌がる作業だからこそ本当に心から喜ばれるサービスだと思いました。
最近流行りの【ごみ屋敷】の処理から、死後相当に経過した遺体の処理や搬送、その部屋の原状回復などなど、、、幅広くご活躍されています。
たまたまブログだから書きますが、自分もかなり前に仕事中のとある状況で死後ある程度経過した腐乱死体を発見してしまった事があります。これから書く事以外にも正確に言えば2度ほどそういった状況に遭遇した事があります。
このブログに共感した理由でもあるので過去の自分のエピソードを1つ書きます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その当時は仕事で商品カタログの投函や案内をしている時でした。
詳しい場所は伏せておきますが、ある田舎町の平屋団地の一角で、玄関と向かいの家のベランダが通路を挟んで面している状況でしたがその団地の平屋部分は空室が多く、たまたま僕が訪ねた家の周囲の部屋は人が住んでいない状況でした。
呼び鈴を鳴らす前からこの一角でただならぬ気配を感じ取ってはいたので、内心では『嫌な場所だな。。。何戸か叩いてみて早々に退散しよっ』って思っていました。
山側に面したある角部屋の玄関のドアを叩いてみたところ、中から物音は聞こえませんが、脇にゴミ箱やホコリの被った自転車があり、とりあえずは誰かが住んでいるような雰囲気でした。
しばらく頑張っていましたが、出てくる様子が無かったので諦めて裏側の家の方へ周ってみたところ、物凄い悪寒と、激臭に襲われました。
当時の時節は真夏。近くに古い下水のマンホールなどもあった為、最初は何の疑いもなく通り過ぎたのですが、裏の家に周って人が住んでいない事に気が付き、退散しようと振り返ったところ先ほど叩いた部屋の庭の奥のレースのカーテンに妙な気配が。。。
別に他人の家を覗こうという気持ちはまったくありません。
そんな趣味も無いし早く仕事の話を聞いてくれる家を探したかったので、何となく妙な気配に警戒して振り返って見ただけです。
たぶんハエかアブかだと思いますが、その部屋の窓とレースのカーテンにかなりの数の虫達が居てこちらの様子を伺っていました。
いろんなお家を訪問している仕事柄、少々の事にはまったく動じない強靭なハートを持っているつもりではありましたが、さすがに『キモイ』と思ったので一度は足早に立ち去りました。
一度その住宅街から離れてタバコに火をつけて気分転換をしていたところ、子供の頃にある事件に遭遇した事、それから、たまたま以前住んでいた家の並びの家で年配の女性が亡くなっていた時の事を思い出したらある事に気が付きました。
あれ。。。あの臭いはもしかして死臭???
一服しながらかなり悩んだのですが、とりあえずもう一度だけその部屋に近づいて、明らかに臭いがした裏側へ周ってみたところ、まさに過去に嗅いだ事がある何ともいえない強烈な臭いでした。
そして、庭側に周って、目を凝らしてよくカーテンを確認してみたところ、天井から何かヒモのような物がぶら下がっている事に気が付きました。(ヒモだけでしたが)
これはもしかして中はヤバイ事になっているんじゃ!?
そう判断した僕はすぐに同僚に仕事を中断する旨を電話で伝えて、近くにある交番へ走りました。そこで自分が見て感じた事と、万が一の事であれば変に疑われるのも嫌なので、会社の名刺と販売している物。直前に訪れて話を聞いてくれた家の事、カタログなどを渡して自分が何のためにそこに居たのかを説明しました。
2名の警察の方と一緒にその家に向かい、ただならぬ状況を確認、ある程度の所定の手続きをして部屋を開けてみる事になりました。
その間、単なるゴミ屋敷の臭いである事を必死に願っていましたが、開いた瞬間のもの凄い腐敗臭と、ドアの外から見えたトラウマになりそうな光景に遭遇しました。
あまりにも凄惨だったのでここでは書きません。
ただし、過去にも思った事ですが人間もナマモノなんだという事を再認識しました。
当然のことながら自分は通報者である事と、一応は第一発見者に近い位置付けとなった為、警察の方には同情されつつ深夜まで拘束されてしまいましたが、今となっては自分が見つけてあげて良かったと思います。
あれ以上、時間が経過して人間の形から遠ざかってしまっていたとしたら、残された遺族はさらに深い悲しみにくれた事でしょう。
後に聞いた話では亡くなった人は70代の男性の方で息子さんが近所に住んでいたそうです。
たまたま、ご近所のお客様の話によると息子さんとの仲は悪くは無かったのですが、母親が他界してから意見が食い違うようになり、少し疎遠になっていたとか。
また、亡くなった男性は病気がちで入退院を繰り返していたそうです。かなり医療費が掛かっていたらしく、転職したばかりで収入が減ってしまった息子さんに迷惑をかけたくないと周囲に話されていた矢先の出来事だったという所までは耳にしました。
見つかった時の状況は亡くなってから2〜3週間近くを経過していたとの事でした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんな経験をした事がある自分としては、そういったお部屋を掃除して現状回復する方のプロ根性に心から尊敬します。
ブログを読んで初めて知ったんですが、警察の方ってご遺体を運んだ後は本当に部屋をそのまま放置なんですね。。。
少しはその後の処理についてのお手伝いや助言があるものと勝手に推測してましたが、やはり所有物や契約の関係で立ち入る事ができないのでしょう。
管理会社や大家さん、そのご遺族の間で様々なトラブルがある事にも触れていましたが、僕が発見した方の息子さんはスムーズに交渉が進んだのか心配になりました。
亡くなってしまった方も気の毒に思いますが、残された遺族は、故人に対する悲しみの他にも多くの辛い現実が圧し掛かり、時には人生すら変えてしまうことが書かれていました。
最近多い若者の自殺。
そんな事をする前に、やはり残される側に立ってあげて欲しいと思います。
自ら命を絶つ勇気があるのなら、様々な悩みに立ち向かえると思います。
よく『死んだ気になれば・・・できる』って言いますがその通りだと思いますね。
心の中だけで一度、今までの自分を断ち切り、今までの自分は死んだけど生まれ変わった新しい自分として再起して欲しいです。
人生にゲームのようなリセットボタンはありません。
しかし、いつの世の中にあっても自分の道を修正する事だけは出来るはずです。
そういう気持ちになれた時にこそ初めて別の良い考え方や、新たな道が模索されると思います。その時の可能性は無限大です。
今まで予測できなかった不幸に出会ったのならば、今まで予測出来なかった幸運にだって恵まれます。
そして、その幸運は何かに向かって歩き続けた人間にこそ訪れるものと思います。
特殊清掃は世のため人のために貢献する素晴らしい仕事だと思います。
自分も道こそ違いますが、どうせ一生働いていかなければならないならば、他人がやりたく無い事であっても恐れずに、世のため人のために自分が出来る事を考えて事業に反映したいと思いました。
ぜひ一度、この特殊清掃屋さんのブログに訪れてみてください。
きっと何か得るものがあると思います。
特殊清掃「戦う男たち」
長くなりましたが、本日これまで!
清き1票をお願い致します!ここをクリック!